ファド
ちょっと遅くなりましたが、先週バレンシア大学から「ちょこっとバレンシア」で有名な「たかし」さんがセミナーをしにリスボンに来られました。リスボンは最近けっこう寒くなってきましたが、たかしさんによるとバレンシアはまだ結構暖かいらしい。同じイベリア半島でも地中海側と大西洋側で気候が違う事を再認識しました。
さて、ほとんど唯一の観光にポルトガルの伝統歌謡「ファド」を聴きに行きました。ウィキペディアによると「ファド」とは運命とか宿命とかという意味だそうですね。大学の人によると、人生の中の逆らえ難いものを歌う、基本的には悲しい歌なのだそうです。でも聴いてみると結構明るい歌もありました。我々が行った店は5人くらいの歌手がひとり一人ギターの伴奏に合わせて独唱で歌うスタイルでした。人によって歌い方がまるで違うのが面白いです。最後の歌い手さんは5人の中では一番年配とおぼしきご夫人だったのですが、ド素人の我々が聴いても「うまい!!」とうなってしまうほど、「上手かった」です。やはり良い物は国境も文化も関係なく良いなあ、と思えましたね。もう少し具体的にいうと、声のメリハリがすごく利いている。ささやくような弱い声から強い音への感情の起伏がすごく良く表現されていたように感じました。
さて、そのファドですが、大学の人によると最近は廃れつつあるのだそうです。やはりどの国の伝統芸能でもあるような後継者不足が深刻のようです。でも、そうは言っても、大学の若い世代の人達もファドとはどういう物かは少なくとも説明できるくらいは知っています。中には「ファドは嫌い」とはっきり言う人もいる訳ですが、少なくとも自分の意見を持てる程度にはファドを知っている訳です。
さて自分はどうか?日本の演歌はたまにカラオケで歌いますが、少なくとも歌舞伎や雅楽などの日本の伝統芸能に好き嫌いが言えるほどの知識は無いです。これはちょっと寂しいことなんだろうなあ。。とファドの帰りに少し考えてしまいました。
追記:ファドの会場にいらっしゃった日本人ご夫妻(アメリカ在住)の方から、ファドの女王と言われるAmalia Rodriguesを強く勧められたので、今度CD聴いてみようかと思います。


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