『ウェブ進化論』

448006285801_ss500_sclzzzzzzz__1 最近のインターネット業界のトレンドを的確かつコンパクトにレビューした好著。最近起きている変化というのは、単に「技術が進歩した」という言葉では捉えきれない、質的かつ根源的な変化であることがわかる。「インターネット」、「チープ革命」、「オープンソース」が「次の10年への三大潮流」なのだそうだ。また、Google、amazonといった新進企業の何が本質的にすごいのか、よく分かる。Googleの開発者の言葉

「世界政府ってものが仮にあるとして、そこで開発しなければならないはずのシステムは全部グーグルで作ろう。それがグーグル開発陣に与えられているミッションなんだよね。」(p50)

は途方もないスケールを感じる事ができるし、興奮すらしてくる。
 著者によると、これからは市井の一人ひとりが、ネット介し様々な表現活動を展開できる「総表現社会」が来るようだ。楽しみであると同時に、自分にも何かできないかな、と考えてしまいます。blog書くなんてもう特別なことじゃないしなあ、と。
 最後に本文中で印象に残った言葉。

「日本という国は「いったん属した組織を一度も辞めたことのない人たち」ばかりの発想で支配されている国であるという再発見をした。」(p233)

梅田望夫著『ウェブ進化論』

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『ニートって言うな!』

 「ニート」って言われてどんな人たちを想像しますか?「奴らは、ちゃんとした仕事もしないでまったく。。」と説教する前に、一度読んでみてもいい本かも知れません。

 彼らの中には「働く意欲はあるが労働機会が得られない若者」が相当いるようです。いわゆる「ひきこもり」とは質的に違うと見るべきで異なった対策が必要だと著者の一人の本田さんは言います。実は、良く指摘される彼らの「精神的な弱さ」などが問題なのではなく、フリーターを含めた、働く意欲十分の不安定雇用の若者を企業がいかに正規の社員として受け入れていくか、という視点が重要だという指摘は面白いと思います。それには企業側にとってもメリットがあるそうです。本の後半は、メディアが広める「ニート」などの言葉の一人歩きに対して、免疫をもっておいた方がいいよ、っていうアドバイスとしても読めます。

 いわゆる「ポスドク問題」についても何か生かせる視点はあるかなあと思って読んでいましたが、具体的にはよく分かりません。新卒で企業に入りそびれたけれど、働く意欲は充分な人たち、と言う意味では同じですね。

本田由紀、内藤朝雄、後藤和智著 『ニートって言うな!』

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